商務部等の四つの政府機関、「中華人民共和国デュアルユース品目輸出管理リスト」を公開
「輸出管理法」と「デュアルユース品目輸出管理条例」の要求の実施を目的として中国商務部は2024年11月15日、工業情報化部・税関総署・国家暗号管理局と共同で「2024年第51号」の公告を公示し、「中華人民共和国デュアルユース品目輸出管理リスト」(以下「リスト」)を公開した。「リスト」は2024年12月1日から実施されている。
「リスト」は二つの部分に分かれており、一つ目の部分においては主に「技術」「技術資料」「ソフトウェア」「公共分野」「研究開発」「生産」「使用」などの長期にわたって一貫して不確定性が残されていた業界内の専門用語に対する定義付けと明確化が行われている。
二つ目の部分においては、管理番号を踏まえた上で具体的な管理品目が明確にされている。これには主に以下の内容が含まれている。
1. 番号規則の明確化。「リスト」においては国際的に通用する文字と数字を組み合わせた品目番号規則が採用されており、すべての管理対象品目には一律に五桁の番号が採用されている。1桁目は業界の分野を表しており、アラビア数字の0から9までを用いて表示されている。2桁目は品目の類型を表しており、大文字アルファベットのAからEまでを用いて表示されている。3桁目は管理の原因を表しており、アラビア数字の0から9までを用いて表示されている。4桁目と5桁目は品目の配列に併せて用いられており、アラビア数字の0から9までを用いて表示されている。
2. 人工知能、自動化技術、量子技術、半導体技術などの多くの新興科学技術分野における品目の管理範囲への組入れ
3. 越境データフローに対する管理の強化。「リスト」においてはクラウドコンピューティング、ビッグデータ分析、暗号化アルゴリズム技術などの越境データフローとサイバーセキュリティにかかわる品目に対する管理が強化されており、機微データの世界的な範囲における流動の防止と潜在的なセキュリティリスクの減少が図られている。
「リスト」の公開には世界的な安全と国際的な提携の面における中国の戦略的な調整が反映されており、これは企業コンプライアンス完全化の面におけるニーズの充足であるとともに、企業の国際的な競争力の向上に向けた契機にもなっている。
(法規原文: https://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/202411/content_6987846.htm )