2025年9月15日、国家外貨管理局は「越境投融資の外貨管理改革深化に関する事項の通知」（以下「通知」という）を公布し、越境投融資に関する外貨管理を一段と緩和した。通知は、公布の日より施行するとされた。同通知における外商投資企業に関係する内容を以下抜粋する。
1．対内直接投資に係る前期費用の基本情報登記手続きの廃止。外国投資家が中国に外商投資企業を設立する前に前期費用を送金する必要がある場合、銀行で前期費用口座を直接開設して前期費用を送金することが可能となり、口座開設前の前期費用基本情報登記手続きは不要となる。
2．外商投資企業の国内再投資登記手続きの廃止。外商投資参入特別管理措置（ネガティブリスト）に違反せず、かつ中国国内の投資プロジェクトが実態を有し、適法であることを前提に、外商投資企業が外貨資本金および元転した人民元資金をもって中国国内で再投資を行う場合、投資先企業または持分譲渡人は、国内再投資基本情報登記手続きまたは変更登記手続きを行う必要がなく、国内再投資の資金は関係する口座に直接振り込むことができるようになる。
3．外商直接投資の外貨建て利益を用いた国内再投資の解禁。外商投資企業が中国国内で合法的に得た外貨建ての利益、または外国投資家が合法的に取得した外貨建ての利益を用いて中国国内再投資を行う場合、対象となる外貨資金は、投資先企業の資本金口座または持分譲渡人の資本項目決済口座に振り込むことができるようになる。これら資金の使用は、関係する口座の管理要件に従う。
（出典：https://www.safe.gov.cn/safe/2025/0915/26538.html）